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尾州竹林流 体配の特徴
尾州竹林流射法・体配の特徴
当流は、元々武用を専一とする射術であって、日置流の系統であるから、その体配や射風等は、日置流・吉田流と似ているところも多いが、射技における七道、とりわけ「猿臂の射」及び体配における「矢捌」等は当流の特徴である。
竹林流射形七道
一
足踏 左足を約半歩左へ踏み出して踏み定め、次いで右足を約半歩右へ踏み開き、同時に「中墨の構」を行う。
ニ
弓構 「墨指の構」を行って、全身の規矩を正直にする。
三
胴造 「墨指の構」と同時に、心気を静め気息を丹田に収める。
四
引取 「墨指の構」から弓を正面に引き戻し、取懸、手の内を整える。然る後に弓を左斜めに構えて弓懐を造る。この時、羽丈以上引かない。
五
打起 押大目、引三分の一の力の配分で、左手を徐々に押し伸ばしつつ打起し、引分け、会に到らしめる。
六
引収め抱え惜しむ。
七
「割轄」により砕け散るように離れる。
(注)現代弓道では、射法八節で行い、「中墨の構」、「墨指の構」は行わない。
竹林流体配の種類
一 的前体配
(1)四本物体配、(2)一手体配、(3)射廻し体配
ニ 巻藁前体配
(1)通常の巻藁前体配、(2)年始巻藁前体配
三 その他の体配
(1)蟇目鳴弦体配、(2)堂射体配
(注)介添の所作についても夫々定めがある。
竹林流体配の要点
一 一つ的で行う事。(現代弓道では、持ち的が原則)
ニ 左進、左退である事。(現代弓道では、左進、右退が原則)
三 右膝を生かす事。(現代弓道では、主たる物を持った方の膝を生かす)
四 乙矢を打込む事。
五 矢を番えて起居進退する場合、右手は弦の筈下約10cm を保つ事。
(現代弓道では、筈を保つ)
六 矢捌きの事。(現代弓道では、行わない)
七 弓倒しを行わず、伏せ弓とする事。(現代弓道では、弓倒しを行う)
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